和歌山県人権啓発センターE.L.F
アイヌの人々の人権
  アイヌの人々は北海道を中心に居住している先住民族です。古来サハリン南部、千島列島、北海道本島、東北北部などで狩猟や漁労を中心とした生活をしていたことが確認されています。
 しかし、近世から近代のはじめにかけて日本人(倭人)が侵入し、土地を奪い、文化を否定し、経済的な搾取を行い、人権が侵害されてきました。
 そして、現在においてもアイヌの人々に対する理解が十分でないため、就職や結婚などにおいて差別や偏見が依然として存在しています。
 これらを踏まえ、「アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統等に関する知識の普及及び啓発に関する法律」が平成9年5月に成立しました。
 この法律はアイヌの人々の民族としての誇りが尊重される社会の実現を図り、あわせて我が国の多様な文化の発展に寄与することを目的としています。
 アイヌの人々の人権が保障され、アイヌの人々が地域社会の中で生活できるよう取り組まなければなりません。

●「アイヌ」ってどういう意味だろう?
 「アイヌ」という言葉は、アイヌ語でカムイ(神)に対する「人間」という意味で、民族の呼称でもあります。
 しかし、この言葉が正しく理解されず、侮辱の意味を込めて使われたこともあることから、アイヌ語で「同胞」という意味の「ウタリ」という言葉が使われるようになり、行政機関の公的用語も「ウタリ」という言葉が多く使われてきました。
 最近になってアイヌの人々は再び「アイヌ」という言葉に誇りを持つようになっています。
 現在はどちらの言葉も使われています。
アイヌ民族の衣服には元来、鳥羽衣、獣皮衣、魚皮衣などがありました。今日伝えられている代表的な衣服は樹皮衣です。そのなかでも一般的に知られているのはアットゥ織です。

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